週末になるたびに練習場へ行って、何百球も打ち続けている。動画も見て、レッスンも受けた。なのに、コースに出るとスコアはいつも同じ。ラウンドが終わるたびに「なんで練習したのに上手くならないんだろう」と、ため息をつく。
そんな経験が続くと、「もしかして自分にはセンスがないのかも」とふと思ってしまうことがあります。でも、それは少し違います。
多くの場合、上達が止まっているのは、頑張り方の方向にずれが生じているからです。センスや才能の問題ではありません。
自分の体が、振ってる間に何してるか見たことありますか

練習を続けているのに成果が出ない人に共通していることがあります。スイングの形や知識を増やすことに集中しすぎていて、「その動きをしている体の状態」に目が向いていないということです。
ゴルフのスイングは、腕だけでも、肩だけでも動いているのではありません。足元から頭まで、全身がひとつの動きとして連動しています。どんなに正しいフォームを頭で理解していても、体がそれに応じる状態になっていなければ、動きは安定しません。
体の軸がすっと通っている状態でスイングすると、振り終わったあとに体がぐらつかない感覚があります。逆に言えば、フォローで体が揺れているとき、軸はまだ定まっていません。その状態のままフォームだけ直そうとしても、なかなか変化が出にくいのです。
才能とかセンスとか、そういう話じゃない
「上達しない人は努力が足りない」という見方はあまり正確ではないと感じています。むしろ、努力の方向が自分の体に合っていないことの方が多い印象です。
練習量を増やせば上手くなる、という思い込みがあると、体が疲れているのに打ち続けてしまいます。疲れた体でスイングを繰り返しても、その動きが定着するとは限りません。むしろ、フォームが崩れた状態のまま体が覚えてしまうこともあります。
「自分にはセンスがない」と感じている方に伝えたいのは、センスというものはあまり関係ないということです。問題があるとすれば、それは才能ではなく、体の使い方の土台が整っていないまま練習を続けている可能性の方が高いです。
土台が先に整うと、同じ練習でも積み上がりやすくなります。
技術より先に「体の土台」が必要なのかもしれない
ゴルフの上達を難しくしている理由のひとつに、「教わることはたくさんあるのに、教わる体ができていない」という状況があります。
肩が回らない、体重が乗らない、インパクトでぶれる。こういった悩みのほとんどは、体の軸が定まっていないときに起きやすいことです。軸が定まることで、体の各パーツが正しいタイミングで動きやすくなります。
技術を積み重ねるのは大切なことですが、その受け皿となる体の状態があってこそ、技術は定着します。土台が揺れていると、どんな球を打っても定着しない感覚に近いです。
体の軸を意識し始めてから、打った後の手ごたえが変わった、という話を聞くことがあります。「同じ球数なのに、積み上がっている気がする」という感覚です。
体が変わると、同じ練習なのに何かが積み上がる気がした
力まずに振っているのに、ボールがすっと飛ぶ。ヘッドが走っているのに体は揺れていない。そういった変化を感じた方がいます。それは才能が目覚めたのではなく、体が余計な力みを手放して、もともと持っていた力がボールに伝わるようになっただけ、という見方もできます。
スイングを直す前に、スイングできる体を先に整える。その順番が、上達の速度に影響することがあります。練習自体を変えなくても、体の状態が変わることで、同じ球数でも体に入ってくるものが変わってくる。何百球も打ってきた時間が、ようやく積み上がりに変わっていく感覚です。
スイングの軸についてはこちらで詳しく書いています。→ スイング軸を安定させる体の整え方
力みが抜けないと感じている方は、こちらも合わせてご覧ください。→ 脱力できない本当の理由
飛距離が出ないと感じている方は、こちらをどうぞ。→ 飛距離が出ないのは力みかも
まず試せる整え方がある
体の整えというと、ジムに通ったり特別なトレーニングをしたりしなければいけないと思うかもしれません。しかし、日常の中でできる、ごく簡単な動きで体の軸を感じやすくする方法があります。
例えば、椅子から立ち上がる動作。この当たり前の動きの中に、体全体がひとつにまとまる感覚をつかむヒントがあります。足元の接地、体の中心、頭のてっぺんまでがすっと一本に繋がるような感覚です。
これは特別なトレーニングではなく、体の使い方の感覚を確認するための動作です。この感覚が少しつかめると、練習場でクラブを持ったときの体の動き方が変わってきます。いきなりスイングを直そうとするより、まずこういった感覚を育てることから始める方が、結果として近道になることがあります。
一度試してみて、どんな感覚があるか確認してみてください。


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