ドライバーを思い切り振った。ボールはスライスして右の林に消えた。「もっと振らなきゃ」と思うたびに、当たりが薄くなっていく。練習場では打てているのに、コースに出ると別人のようにスイングが崩れる。そんな経験が何度もあるという方は少なくありません。
後半になると疲れからくるのか、前半の感覚が戻ってこなくなる。力でなんとかしようとするほど、体がばらばらに動いている感じがする。これはセンスや才能の問題ではなく、体の使い方に土台ができていない状態で振っているから起きやすいことです。
この記事では、「体の軸」を作るとスイングにどんな変化が出てくるのか、を整理しています。筋トレやスイング改造とは少し違うアプローチの話なので、今まで試してきたことと合わせて読んでみてください。
そもそも「体の軸」って、なんだろう?
体の軸というと、背骨を真っすぐに保つとか、頭を動かさないとか、意識してコントロールするイメージを持つ方が多いかもしれません。ただ、ここで言う「体の軸」は少し違います。
動いたときにブレない状態、というのが一番近い表現です。腕を振っても、体重移動しても、体の中心がすっと安定したまま動ける状態のことです。
固めることで作るのではなく、体全体の整いから自然に生まれるものです。この感覚は頭で理解するよりも実際に体験してみないと伝わりにくいのですが、一度感じると「これか」という感覚が掴めます。
ゴルフで体の軸ができると変わる5つのこと
飛距離が伸びた、という声があります
軸が安定すると、体の回転が効率よくボールに伝わりやすくなります。腕や手首で無理に加速させなくても、体が一体で回転するぶん、ヘッドスピードが出やすくなるのです。
「以前より力んでいないのに、飛距離が出るようになった」という話を聞くことがあります。力むほどヘッドは走らない、というのは多くのゴルファーが経験していることで、その「力みが抜けた状態」を作る土台が体の軸です。
曲がる原因がわからなかったのに、まっすぐ飛ぶことが増えた
軸足がぶれると、上体が突っ込みやすくなります。上体が前に出ると、インパクトのポイントが毎回ずれる。これが方向性の乱れやダフリ・トップの原因になりやすいです。
体の軸が整った状態では、回転の中心がぶれにくくなります。毎回同じ場所でボールをとらえやすくなるので、ミート率が安定してきます。「方向性が安定してきた気がする」という経験をされる方がいます。
力を抜いているのに、ヘッドが走る感覚になった
「力を抜いて」と言われても、抜き方がわからないというゴルファーは多いです。部分的に抜こうとしても、別の場所に力が入って、全体的には力んだままになりやすい。
体の軸が整うと、余計な力みが自然と入りにくくなります。ぎゅっと固めなくても体が安定するので、腕や手首がふわっとした状態で振れる。ヘッドが走る感覚が出てきた、という話があるのはこういう理由です。
ラウンド終盤まで崩れにくくなった
18ホール回っていると、後半になるにつれてスイングが崩れてくる。体が疲れてくると、バランスを保ちにくくなるからです。
体の土台が整っていると、体全体で支えられる状態になるので、特定の部位への負担が集中しにくくなります。疲れがたまっても崩れるポイントが遅くなる、という経験をされる方がいます。後半も前半の感覚で振れた、という声は珍しくありません。
スイングの再現性が上がってきた
毎回の土台が同じになると、スイングが同じルートを通りやすくなります。感覚任せに振っていると、その日の調子によって全然違う動きをしてしまう。
「練習場では打てるのにコースで打てない」という問題は、環境や緊張感の影響もありますが、毎回の体の状態がそろっていないことも一因です。軸という土台が毎回整っていると、結果として動きが再現しやすくなります。
スイングの軸についてはこちらでも詳しく書いています。→ スイングの軸の話
怪我や故障の予防にも、つながってくる
ゴルフの怪我で多いのは腰の痛みと、ゴルフ肘と呼ばれる肘の内側の痛みです。どちらも、スイングのたびに同じ部位へ繰り返し負荷がかかることで起きやすいと言われています。
体の軸が整うと、体全体を上手く使えるようになり、負担が一部分に集中しにくくなります。腰だけが過度にひねられたり、手首や肘だけで力を生み出そうとしたりする状況が、起きにくくなっていきます。
また、痛みで思うようにスイングができなかったり、故障で練習を休まなければならない時期が続いたりすると、スコアが伸びないだけでなく、好きなゴルフそのものができなくなります。体の使い方から整えることは、長くゴルフを続けるためのひとつの視点です。
すでに痛みがある場合は無理せず医療機関にご相談ください。ここでお伝えしているのは体の使い方の話です。
年齢を重ねても、長く続けられる土台になる
ゴルフは70代80代になっても続けられる生涯スポーツです。それが大きな魅力のひとつです。ただ、年齢とともに筋力や柔軟性が変わるにつれて、若いころの力任せのスイングが通じなくなってくる場面が出てきます。
体の軸という土台を持っていると、筋力に頼らずに体を使うベースができます。力でなく体の整いで打つ、というスタイルは、年齢が上がっても崩れにくい。
「50代になってからゴルフが楽になった」という話があります。早い段階でこの土台を作っておくほど、長く楽しみやすくなる可能性があります。
力みを取り除くことへの向き合い方は、こちらも参考にしてみてください。→ 力みを抜くコツ
筋トレやスイング練習と、どう違うのか
筋力トレーニングは飛距離やパワーを上げるための手段として有効です。スイング改造は動きの癖を修正する方法として取り組む方も多い。どちらも意味のあるアプローチです。
ただ、「体の軸を作る」は少し方向が違います。筋力で力を出すというより、力を伝える経路を整える感覚に近い。スイングの動きを修正するというより、動きが生まれる前の体の状態を整える、という順番です。
土台が整っていると、同じ筋トレやスイング練習の効果が積み上がりやすくなる、という話があります。技術を積む前の段階に「体の土台」があると考えると、やることの優先順位が少し変わるかもしれません。
では、どうやって体の軸を作るのか
「イス軸法」というメソッドがあります。整体師でもあり武術家でもある西山創先生が考案したもので、武術の世界で大切にされてきた「体の軸を通す感覚」を、整体の技術を使って誰でも体験できるようにした新しいアプローチです。
特徴的なのは、5秒ほどの動作で軸が入った状態を体感できることです。その状態でしばらくの間、体が整った感覚が続きます。
この状態で練習をすると、同じ練習でも体への積み上がり方が変わりやすく、体に無理がかかりにくい方向に向かいます。やり方を読んだだけでは実感しにくいものです。頭で理解するより、実際に体験してみたほうが「こういうことか」と腑に落ちるメソッドなので、詳しくは体験の場でお伝えしています。
まずは体験してみませんか
体の軸がどういうものか、文章で読んでいるうちは「なんとなくわかる」くらいの感覚かもしれません。でも一度体験すると、その前後でスイングの感覚が変わることを実感できます。
ゴルフの経験や年齢は問いません。特別な準備も不要です。まずは体験から、というかたちで参加していただけます。日時・料金・所要時間などの詳細は体験会ページでご確認ください。
体験会は、ゴルフが好きで、もう少し楽に・長く楽しみたいという方に向けた内容です。軸の感覚を体全体でつかむことを目的にしています。
パーソナルレッスンは、体験後にさらに個別で深めたい方に対応しています。
グループレッスンは、仲間やレッスン仲間と一緒に受けたい場合の形です。まずは体験会でお気軽にどうぞ。


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